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企業のSNSで今日から使える投稿内容9選!投稿時の2つの注意点も解説

企業のSNSで今日から使える投稿内容9選!投稿時の2つの注意点も解説

「企業のSNS運用を任されたが、毎日の投稿ネタが思いつかない」

「アイデアがマンネリ化して、ユーザーの反応も薄くなってきた」

このような悩みを抱える企業のSNS担当者の方も多いのではないでしょうか。

SNSにおけるネタ切れの原因はアイデア不足ではなく、投稿内容を選ぶための戦略や運用の仕組みが整っていないことにあるケースが少なくありません。

本記事では、すぐに使える投稿アイデアの具体例に加えて、投稿のネタを戦略的に選ぶ方法や成果につなげるための分析のポイントなどを解説します。

ネタ切れを根本から解消したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

1. 企業のSNSで今日から使える投稿内容9選

企業のSNSで今日から使える投稿内容9選

SNSの投稿ネタに悩んだときにすぐ使える、企業向けのアイデアを9つご紹介します。

さまざまな業種や目的に応用できるため、ネタ切れを解消するヒントとして役立つでしょう。

1-1. ハウツー・お役立ち情報

ユーザーの悩みや課題を解決する情報は、SNS投稿のなかでも特に効果的です。

BtoB・BtoCを問わず、ユーザーに役立つノウハウや裏技を発信することで、企業の専門性と信頼性を高めます。

例えば、クラウド型会計ソフトなどを提供する「フリー株式会社」は確定申告の解説動画などを公式YouTubeで公開しています。

参考:副業の定義は?確定申告はいくらから必要?税理士がわかりやすく解説『看護師向け確定申告セミナー』\出張freeeTV in ナースまつり/(YouTube)

このような投稿を継続することで、ユーザーから「このアカウントは役に立つ情報を発信している」という印象を持たれやすくなるでしょう。

その結果、投稿を保存されたり、継続的に閲覧されたりする機会が増え、商品やサービスの比較・検討段階で再度アクセスされる可能性も高まるのです。

1-2. 商品・サービスの裏話

完成品だけでなく、どのような人が・どのような過程を経て製品をつくっているのかを見せる投稿は、製品やブランドに対する親近感や信頼感を高めます。

例えば、開発担当者のインタビューや、製造現場の写真・動画、試作段階での苦労話などは、企業の誠実な姿勢や技術力を伝えるコンテンツとして有効です。

こうした情報に共感を覚えたユーザーが、自社の商品・サービスを選んでくれるきっかけになるかもしれません。

スペックが横ならびになりがちなBtoBサービスのように、差別化が難しい場合で特に有効なアプローチとなるでしょう。

1-3. お客様の声・導入事例の紹介

利用者の声や導入事例の紹介も、サービスや商品の信頼性を伝えるうえで効果的です。

特に、購入や導入を検討している段階では、ほかのユーザーがどのように使っているのかを知ることが判断材料になります。

客観的な視点からの評価が加わることで、機能やスペックの説明だけでは伝わりにくい魅力も伝えやすくなるでしょう。

ユーザー目線の情報を発信することで、サービスの使い方がより具体的に伝わり、検討段階にある人の意思決定を後押しする効果が期待できるのです。

1-4. 社内の雰囲気・働く人の紹介

社員の人柄や職場の雰囲気が伝わる投稿は、顧客にも求職者にも関心の高い情報です。

オフィスの様子や社内イベントの風景、社員インタビューなどを発信することで、企業の姿勢や価値観がより自然に伝わります。

単なる製品やサービスの紹介とは異なり、企業全体に親しみやすさを感じてもらえる可能性が高まるでしょう。

例えば、タクシー会社の「三和交通株式会社」は、社員によるダンス動画をTikTokに投稿し、ユーザーの注目を集めると同時に、採用活動の成果にもつながりました。

参考:sanwakotsu(TikTok)

参考:TikTokで大人気となった“踊るタクシーおじさん”誕生秘話、採用活動に効果も!(note TikTok Japan【公式】ティックトック)

働く人の姿や職場の空気感を具体的に見せることで、企業への親しみが高まり、ブランドの魅力もより伝わりやすくなります。

1-5. 業界ニュース・トレンドの解説

自社に関連する業界ニュースや市場の動向をわかりやすく解説することで、フォロワーから信頼できる情報源として認識されるようになります。

特にBtoB分野では、専門的な話題を噛み砕いて伝えることで、「この会社は業界をよく理解している」と評価されやすくなるでしょう。

例えば、電動バイクの開発などを行う「株式会社ツバメイータイム」は業界ニュースを引用し、自社の事業との関連を示したコメントを投稿しています。

参考:公式(株)ツバメイータイムズ(@TSUBAME_ETIME)(X)

情報を共有するだけでなく、自分たちはどう受け止めているのか、どのような影響があるのかを伝えることで、信頼や納得感につながるのです。

業界に対する理解の深さを伝えれば、フォロワーの中に「この会社の意見なら参考にしたい」と感じる人も現れるでしょう。

そうした投稿の積み重ねが、選ばれる理由のひとつになります。

1-6. ユーザーの疑問への回答

顧客からよく寄せられる質問にSNS上で答える投稿は、ユーザーの理解を深めるだけでなく、不安や誤解の解消にもつながります。

すでにフォローしているユーザーにとっては「疑問にきちんと応えてくれる企業」という安心感が得られ、企業への信頼も高まるでしょう。

一方、その情報に初めて触れる人にとっても、同じような疑問を事前に解消できるため、利用を前向きに考えるきっかけになります。

例えば、SBCメディカルグループ(湘南美容クリニック)の新卒採用アカウントでは、Xで質問箱を設置し、求職者のリアルな疑問に答える投稿を継続しています。

参考:SBCメディカルグループ(湘南美容クリニック) 新卒採用担当【公式】(@SBC_shinsotsu)(X)

その結果、応募者との信頼関係が深まり、内定承諾率の向上にもつながりました。

このようなQ&A形式の投稿は、情報の透明性を示す手段として有効であり、ユーザーとの信頼関係を築くきっかけになります。

1-7. 失敗談・NG事例

うまくいかなかった経験を共有する投稿は、フォロワーに親しみやリアリティを感じてもらううえで効果的です。

成功事例ばかりが並ぶアカウントよりも、時にはうまくいかなかった話も交えることで、「飾らず、正直に発信している企業」と感じてもらえるでしょう。

また、失敗の背景や改善の工夫を具体的に説明すれば、同じような課題に直面している人にとっても実用的なヒントになります。

その積み重ねが、「現場の経験に基づいた情報を届けているアカウント」としてフォロワーからの信頼につながることもあるでしょう。

失敗を正直に伝えることは、企業価値を下げる行為ではありません。

改善へ前向きに取り組む姿勢を示すことで、企業への好感を高める効果が期待できます。

1-8. 参加型コンテンツ

アンケートやクイズ形式の投稿は、フォロワーとのやりとりを生み出すうえで効果的です。

例えばX(旧Twitter)の投票機能やInstagramのストーリーズを使えば、「AとB、どちらが好みですか?」といった質問も手軽に実施できます。

参考:X投票 – 作成方法と投票方法(X)

参考:Instagramストーリーズにアンケート機能を導入(Instagram)

選択肢を用意することで、ユーザーが気軽に反応しやすくなり、投稿へのコメントやシェアなどの行動につながるケースも増えるでしょう。

また、こうした投稿を通じて集まった回答をもとに、商品開発やコンテンツ改善のヒントを得ることも可能です。

ユーザーとの距離を縮めるだけでなく、商品開発や投稿内容の方向性を見直すためのヒントを見つけられるかもしれません。

1-9. 季節ネタ

年中行事や記念日など、季節にちなんだ投稿は、その時期ならではの話題として目に留まりやすく、ユーザーに自然と関心を持ってもらえます。

月別のイベントやネタを、下記にまとめました。

主なイベント投稿内容の例
1・新年の挨拶
・成人の日
・年始のスローガン発表
・新成人への祝辞
2・節分
・バレンタイン
・猫の日
・豆まきの様子
・感謝を伝える投稿
・猫との写真
3・卒業
・年度末
・年度の振り返り
4・入社式
・新生活
・新入社員紹介
・オフィスの紹介
5・GW
・母の日
・社員の休日の過ごし方
・働く母親スタッフの紹介
6・梅雨
・父の日
・雨の日の社内風景
・働く父親スタッフの紹介
7・七夕
・夏本番
・短冊に願い事
・熱中症対策コンテンツ
8・お盆
・山の日
・休業案内
・帰省のエピソード紹介
9・敬老の日
・防災の日
・ベテラン社員の紹介
・備蓄紹介
10・ハロウィン・仮装イベント
11・勤労感謝
・紅葉
・感謝メッセージ
・紅葉写真の投稿
12・クリスマス
・大掃除
・年末
・オフィス装飾
・感謝の振り返り投稿

こうした季節感のある投稿は、あえて説明しなくても内容がすぐに理解されるため、情報がスムーズに届きやすい点が特徴です。

身近なテーマをうまく取り入れることで、親しみのある印象を持ってもらえるでしょう。

2. SNSの投稿内容を見つけられない3つの原因

SNSの投稿内容を見つけられない3つの原因

「投稿内容を考えるのが大変」と感じる背景には、単なるアイデア不足ではなく、投稿戦略の根本にある構造的な問題が影響している可能性があります。

ここでは、その主な原因を解説します。

2-1. SNS運用の目的が定まっていない

投稿の目的があいまいなままでは、どのようなテーマを扱えばよいのかが思いつきません。

「とりあえず始めてみた」「競合もやっているから」といった理由で運用を始めた場合、発信の方向性が定まらず、ネタを考える手がかりが得られにくくなります。

例えば、ブランドの認知拡大を目的とする場合と、見込み客の獲得を目的とする場合とでは、扱う話題は変わります。

目的が定まっていないと、投稿の内容やテーマを選ぶ基準がなく、ネタを考えるたびに手が止まるでしょう。

まずは「何を伝えたいのか」を明確にし、それに基づいた投稿テーマの軸を持つことで、ネタの発想もしやすくなります。

2-2. 投稿のターゲットが定まっていない

発信の相手がはっきりしていないと、どのような切り口で何を伝えるかのアイデアが浮かびづらくなります。

発信の相手を具体的に想定していないと、語り口やテーマの選び方に迷いが生じやすくなります。

そのため、年齢や職業に加えて、どんな悩みを抱えているか、どのSNSをどの時間帯に使っているかまでを想定しペルソナ(=想定読者の人物像)を描くことが大切です。

ペルソナが明確になれば、「この人が関心を持ちそうなテーマは何か?」という視点からネタを考えられるため、投稿内容を思いつきやすくなるでしょう。

2-3. 当たりネタの傾向を分析していない

過去の投稿から得られるヒントを活かせていないと、新しいネタを毎回ゼロから考え続けることになります。

企業のSNS運用では、「どの投稿がよく伸びたのか」「なぜ反応がよかったのか」を振り返らずに、次の投稿を考える流れになりがちです。

しかし、ある投稿が大きな反響を得たとしても、「どの要素がよかったのか」を振り返っていなければ、次の投稿に活かせるヒントが得られません。

一方で、反応のよかった投稿の共通点を整理しておけば、「次はこの切り口が使えそう」とアイデアを引き出しやすくなり、ネタ切れの不安を軽減できるでしょう。

しかし、これら3つの原因を自社だけで解決し、戦略的な運用体制を整えることが難しい場合も少なくありません。

「Brand Hatch株式会社」は、SEO対策の知見を活かしたSNS運用の戦略設計から日々の運用、分析改善までを一気通貫でサポートします。

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3. 企業がSNSの投稿内容を探す3つの方法

企業がSNSの投稿内容を探す3つの方法

投稿目的やターゲットが明確でも、実際の運用ではネタに詰まることもあります。

そうした状況を乗り越えるためには、外部の動向・社内の情報・検索ツールなどから、意図的にアイデアを拾い上げる仕組みが欠かせません。

ここからは、企業がSNSの投稿内容を探す3つの方法をご紹介します。

3-1. 競合他社やSNSのトレンドをリサーチする

自社の外に目を向けることで、市場で注目されている話題や、フォロワーに響く投稿パターンを見つけられます。

具体的には、同業他社や、似たターゲットを持つ異業種の人気アカウントを定期的にチェックしましょう。

特に注目するべきは、いいね・コメント・保存といったエンゲージメントが高い投稿です。

「なぜその投稿が支持されたのか?」という視点で、投稿のテーマ・文体・タイミングなどを分析することで、自社に応用できるヒントが得られます。

また、X(旧Twitter)のトレンド欄などから、話題になっているキーワードを把握することも重要です。

例えば、自社が扱う商品やサービスと無理なく結びつけられるトレンドワードや企画が見つかれば、それを踏まえて投稿を組み立てることで、普段は接点のない層にも情報を届けやすくなります。

3-2. 社内のリソースやお客様の声を活用する

SNS運用を担当していると、つい一人でネタを考えがちですが、社内には投稿のヒントになる情報が多く眠っています。

他部署と連携すれば、自分では気づけなかった視点や具体的な素材を見つけやすくなるでしょう。

例えば、営業・カスタマーサポート・開発・製造など、顧客や現場と接するメンバーにヒアリングすれば、実際に寄せられた質問や印象に残った出来事、製品改善の裏話といった具体的なエピソードが得られます。

こうした情報は、読み手にとっても状況が想像しやすく、信頼感のある投稿につながりやすくなります。

また、Slackなどにも「#SNSネタ共有」のチャンネルを設けたり、定例ミーティングで「最近あった気づき」や「ちょっと面白かった話」を共有する時間を設けたりすれば、社内から情報を集めやすくなるはずです。

投稿ネタをチームで出し合う体制を整えることで、ネタ切れの防止に役立つだけでなく、SNS担当者の負担も分散できるでしょう。

3-3. 検索エンジンから探す

ユーザーがどのような言葉で情報を探しているかを調べることも有効です。

特に、検索キーワードはユーザーの悩みや関心がそのまま表れたデータであり、これを活用しない手はありません。

例えば、「Google」や「Yahoo!」の検索窓に自社の商品名やサービス名を入れてみると、自動で表示される関連ワード(サジェスト)は、多くの人が実際に検索しているワードです。

仮に「sns運用」と検索窓に入力すると、「sns運用代行」「sns運用 求人」といったサジェストワードが表示されます。

これらは実際に多くの人が調べている関連語であり、ユーザーが何に悩み、何を知りたがっているのかを読み取るヒントになるでしょう。

▼Googleの検索窓に「sns運用」と入力した結果

Googleの検索窓に「sns運用」と入力した結果

また、「ラッコキーワード」や「Ubersuggest」などの無料ツールを使えば、特定のキーワードに対しても大量の関連語を一覧で取得可能です。

これにより、ユーザーの関心をより多角的に捉えたうえで、「〇〇に悩んでいる人へ」などの切り口で投稿を組み立てられます。

さらに、「Yahoo!知恵袋」などのQ&Aサイトでは、実際に困っている人が具体的な言葉で質問を投稿しており、それらを参考に「SNS上で答える」という形で投稿を作成する方法もあります。

4. 企業がSNSの投稿内容を決める3つの方法

企業がSNSの投稿内容を決める3つの方法

ネタを見つける方法がわかっても、どの内容を優先的に発信するべきかで悩むこともあります。

特に企業アカウントでは、思いついた順に投稿するのではなく、運用の目的や業種の特性、使用するSNSの特徴を踏まえて選び分けることが大切です。

ここでは、投稿ネタを選定する際の判断軸として重要な「目的」「業態」「プラットフォーム」という3つの切り口から、投稿内容の決め方を解説します。

4-1. 運用目的で決める

SNSは、運用する目的によって、適した投稿の内容や形式が異なります。

下記の表に、代表的な目的ごとに相性のよい投稿の種類をまとめました。

目的有効な投稿タイプ投稿のゴール(主要KPI)
認知拡大・参加型コンテンツ
(クイズ、アンケート)
・時事、季節ネタ
・エンタメ、共感系コンテンツ
・インプレッション数、リーチ数
・シェア数・フォロワー増加数
・ブランド名の言及数
リード獲得・ハウツー、お役立ち情報
・お客様の声、導入事例
・業界ニュース、トレンド解説
・セミナーやイベントの告知
・リンククリック数
・コンバージョン率
(資料DL・問い合わせ)
・投稿の保存数
採用ブランディング・社員インタビュー、1日の密着
・オフィスツアー、社内イベント紹介
・企業文化や福利厚生の解説
・失敗談や学びの共有
・採用サイトへの遷移数
・エンゲージメント率
・応募者からの好意的な反応

例えば、「認知拡大」が目的であれば、クイズや時事ネタなど拡散されやすい投稿が適しています。

一方、「リード獲得」が目的であれば、導入事例や専門的な情報がより効果的でしょう。

このように、目的に応じて投稿の種類を使い分けることで、狙いたい成果に直結しやすい投稿がつくれます。

4-2. 業態で決める

企業の業態によっても、適した投稿内容は異なります。

BtoCでは共感や親しみやすさ、BtoBでは信頼性や専門性が鍵となる点を押さえましょう。

まず、BtoCの購買判断は、個人の好みや感情によって左右されがちです。

そのため、SNSには「共感」「憧れ」「面白さ」といった感情を喚起しやすい投稿がよいでしょう。

例えば、株式会社ローソンがSNS映えするスイーツを積極的に紹介し、話題性と購買意欲を高めているのは、典型的なBtoC戦略といえます。

参考:ローソン(@akiko_lawson)(X)

参考:「バスチー」大ヒットに導いた! 群を抜く、ローソンのデザートマーケティング(株式会社ダイヤモンドリテイルメディア)

一方で、BtoBでは購買決定に複数人が関与し、長期的かつ合理的な判断が重視されます。

そのため、専門知識や導入メリットの提示、業界トレンドに対する解説といった、信頼を獲得するための投稿が中心です。

SNS運用では、「顧客が何を求めているのか」という視点から、BtoCとBtoBそれぞれに適した投稿内容を選ぶ必要があります。

4-3. プラットフォームで決める

SNSごとにユーザー層や投稿形式が異なるため、投稿するプラットフォームの特徴を踏まえて投稿内容を決めることも大切です。

同じテーマでも、Instagramに向いている話題と、X(旧Twitter)やFacebookで伝えたほうがよい情報とでは選ぶべき切り口が異なります。

主要なプラットフォームごとの特徴と投稿に適した内容は、次の通りです。

SNS特性相性のよい投稿内容
X(旧Twitter)・テキスト中心
・リアルタイム性が重要
・ニュース速報
・アンケート・イベント告知
Instagram・ビジュアル重視
・20〜30代が多い傾向
・高品質な写真や動画
・ブランドイメージの訴求
・ユーザーの投稿の紹介
Facebook・30代以上のビジネス層中心
・実名制による信頼性
・長文コンテンツ
・導入事例
・イベント詳細の告知

参考:令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(概要)(総務省情報通信政策研究所)

例えば、新商品を紹介したい場合は、媒体ごとに以下のような工夫が効果的です。

  • X(旧Twitter):開発背景やキャンペーン情報を短文でテンポよく伝える
  • Instagram:リール動画で商品の使用シーンを見せ、ビジュアルで印象づける
  • Facebook:商品の特徴や導入メリットを、文章で丁寧に紹介する

このように、プラットフォームの特性を踏まえることで、どのような内容を投稿すればよいかを判断しやすくなるでしょう。

5. 企業がSNSの投稿の効果を分析する3つのポイント

企業がSNSの投稿の効果を分析する3つのポイント

SNS運用は、投稿して終わりではありません。

成果を高めるためには、投稿の結果を正しく測定・分析し、次のアクションに活かすPDCAサイクルを回すことが不可欠です。

ここでは、企業がSNSの効果を分析する3つのポイントをご紹介します。

5-1. 測定する指標(KPI)は運用目的に応じて決める

SNSの効果を適切に測るためには、運用目的に応じて、追いかけるべき指標を選ぶ必要があります。

この指標を、 「KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標) 」と呼びます。

目的が曖昧なまま「いいね」や「フォロワー数」ばかりを見ていても、売上や問い合わせといったビジネス成果には直結しません。

KPIを目的に合わせて設計することで、投稿内容の優先順位や効果検証の視点が明確になります。

下記に、代表的な運用目的と、それに対応するKPIを整理しました。

運用目的主なKPI(評価指標)用語の補足と分析視点
認知拡大・インプレッション数
(投稿が表示された回数)
・リーチ数
(投稿を見た人数。同じ人が何度見ても1人としてカウント)
・フォロワー増加数
投稿がどれだけ多くの人に届いたかを確認し、ブランドやサービスの存在を知ってもらえたかを分析する
リード獲得・リンククリック数
・コンバージョン数
(例:資料請求や問い合わせ)
・クリック率
投稿から具体的なアクションにつながったかを確認し、どの投稿が問い合わせや資料DLにつながったかを見る
関係構築(ファン化)・いいねの数
・コメントの数
・保存数
・エンゲージメント率
(反応率)
投稿がどれだけ反応を引き出したかを見て、ファンとの関係を深められているかを測る

このように、運用目的に応じてKPIを選ぶことが大切です。

そのうえで、X(旧Twitter)の「アナリティクス」やInstagramの「インサイト」といった分析機能などを活用し、数値を客観的に確認しましょう。

参考:アナリティクス(X)

参考:Instagramインサイトを理解する(Instagram)

5-2. エンゲージメントが高い投稿の共通点を見つける

SNSで高い反応(=エンゲージメント)を得た投稿には、いくつかの共通点が存在します。

投稿を見直すときは、「どのような投稿が特に好まれたのか」「なぜその反応が得られたのか」を分析することで、次の投稿内容のヒントが得られるでしょう。

特に、いいね・コメント・保存などの反応が多かった投稿をいくつかピックアップし、次のような視点で共通点を洗い出すと効果的です。

分析項目見るべきポイント
投稿のテーマハウツー、社員紹介、時事ネタなど、どんな話題が反応を集めたか
投稿の形式画像や動画など、どの形式の投稿が見られやすかったか
語り口・トーンカジュアル/フォーマル、絵文字の有無、親しみやすい言い回しなど
投稿の時間帯曜日や時間帯によって反応の差が出ていないか
ビジュアルの特徴色使い、構図、文字の配置など、視覚的に目を引いたポイントはどこか

反応が薄かった投稿と比較することで、避けるべき投稿内容も明確になります。

例えば、「商品紹介を一方的に羅列した投稿は反応が薄いが、社員のコメントを添えた紹介は保存率が高い」など、具体的な気づきを得られるでしょう。

5-3. 分析結果を投稿内容の改善につなげる

SNSの分析は、データを見て終わりではなく、次の投稿でどのように活かすかまで落とし込むことが重要です。

どの投稿がよく反応されたかを見て、その特徴を次のネタ選びや構成に反映させることで、投稿の質が高まっていきます。

下記は、分析結果から実際に取り得るアクションの例です。

分析で得た気づき投稿への反映例
お客様の声を紹介した投稿の保存数が多かった来月は導入事例を週1回の頻度で定期投稿に追加する
ハウツー系コンテンツのリンククリック数が多かったよくある質問をテーマにしたミニ解説投稿を連載化する
火曜18時の投稿にいいねが集中した火曜18時台に予約投稿を設定する
長文より短文の方がコメント率が高かった商品紹介は短めの投稿文+画像で展開する方向に見直す

このように、「何を増やすか」「何をやめるか」「どの時間帯を活用するか」といった判断を、データに基づいて具体化することで、ネタ切れの防止と投稿の質の向上を同時に実現できます。

とはいえ、こうした分析には一定の専門知識が欠かせません。

「コア業務と投稿で手一杯で、分析の勉強をする余裕がない」というケースもあるでしょう。

そのような場合は、「Brand Hatch株式会社」のSNS運用代行サービスをぜひご検討ください。

SNS運用に精通したスタッフが、日々の運用はもちろん、毎月の効果測定や分析まで代行いたします。

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6. 企業がSNSに投稿する際の2つの注意点

企業がSNSに投稿する際の2つの注意点

SNSは強力な情報発信ツールである一方で、一つの投稿内容が企業ブランドに深刻なダメージを与えるリスクもはらんでいます。

ここでは、炎上や信用失墜を防ぐために押さえるべき2つの注意点を解説します。

なお、企業がSNSを運用する際の注意点は次の記事で詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。

関連記事:企業のSNS運用の注意点|3つの失敗例や企業に不可欠なリスク対策も解説

6-1. 不適切な表現・トピック

SNSでは、たった一言の表現が誤解を招き、炎上につながることもあります。

特に注意するべきなのが、差別的と受け取られるおそれのある表現と、出典や事実確認が不十分な情報の発信です。

例えば、年齢や性別に関する固定観念を含んだ投稿は、悪意がなくても批判の対象になりやすく、企業のイメージに悪影響を与える可能性があります。

また、善意であっても正確性を確認していない情報を投稿すると、誤情報の拡散という形で企業の信頼を損ないかねません。

投稿前に「誰かを不快にさせないか」「事実に基づいているか」を自問することで、不用意な炎上や信頼失墜のリスクを回避しやすくなります。

6-2. 投稿スタイルのばらつき

SNSは企業の印象を日々発信する場であり、投稿の語り口や表現にばらつきがあると、アカウント全体の信頼性が損なわれかねません。

例えば、複数人で運用している場合、担当者ごとに投稿のトーンが変わってしまうことがあります。

ある日はフランク、別の日は堅苦しいという投稿が続くと、ユーザーに違和感を与えるでしょう。

また、「中の人」のキャラを活用して親しみやすさを演出することは効果的ですが、担当者の個性に頼りすぎると、異動や退職によってトーンが崩れる危険性もあります。

このようなリスクを避けるためには、企業としての統一した価値観・言葉遣い・スタンスを定めた「SNS運用ガイドライン」の整備が重要です。

誰が投稿してもブランドらしさが維持される体制が、長期的な信頼構築に不可欠といえます。

SNS運用ガイドラインの作り方などは次の記事で詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。

関連記事:【ひな形あり】企業のSNS運用ガイドラインとは?7Stepの作り方も解説

7. まとめ

SNS投稿内容に悩む背景には、目的やターゲットの不明確さ、過去の反応を分析していないことなど、根本的な問題が存在します。

投稿ネタは社内外に多くありますが、探し方と選び方を誤ると活かしきれません。

目的やプラットフォームに合わせて内容を決め、継続的な運用体制と改善の仕組みを整えることで、投稿は成果につながるものになります。

しかし、戦略的な目的設定や、継続的な分析・改善を自社のリソースだけで行うことは難しいと感じた方もいらっしゃるかもしれません。

そのような場合は、SNS運用をプロに外注することも選択肢の一つです。

「Brand Hatch株式会社」のSNS運用代行サービスでは、「記事作成No.1」と評される文章力で、分析データに基づいた「バズを生む投稿」を戦略的に作成します。

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